CIデザイナー 上原昌先生の特別講座

トップ>実践的な学び>客員講師>CIデザイナー 上原昌先生の特別講座
イメージ01

「考えること」 CIデザイナー 上原昌先生の講義

9月28日のクリエイティブワーク総論で上原昌先生による特別講座が行われました。
あのトヨタのコーポレート・ブランド・マークのデザインを始め、デザイン界に確固たる業績を残している上原先生。 そんな先生が本講座の中で強調されたのはビジュアルコミュニケーションにおける「考えること」の重要さでした。
上原先生にとって「考えること」とは、「何を」「誰に」「どう伝えるか」の問いかけから始め、徹底的に試行錯誤、創意工夫を重ね、あるべき表現の形に至る思考のプロセスのことです。そして、たどりついた答えにとって最適・最良であれば「どんな表現をしてもいい」というのが先生の哲学です。美専生をはじめ、その場にいた誰もが巨匠の哲学に学んだ時間でした。

横尾忠則から佐藤可士和まで、様々なデザイナーのデザイン例を挙げ、幅広く奥深いビジュアルコミュケーションの世界をご教授いただきました。 美専生も質問をぶつけます。またとない瞬間です。 フリーハンドでどれだけ完璧な「円」を描けるか…。
先生の前で、学校長と本校講師が対決する一場面も。 先生のお話はどんな学びを学生たちの中に残したのでしょうか。

特別講師 上原昌先生 CIデザイナー

1959年早稲田大学を卒業後、桑沢デザイン研究所・亀倉デザイン研究室を経て、1966年日本デザインセンターへ入社。トヨタ、ニコンなどの層々たる企業のCIデザインを担当し、1987年に日本デザインセンターCI研究所所長就任。1995年に退社されるまで、8年もの間その重責を務められました。
現在は有限会社上原昌デザイン室代表。「趣味」での名刺の制作、また、ある壮大なデザインプロジェクトを構想中…など、精力的に活動されています。